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気づき

驚きの翻訳求人広告:今後過酷な条件が当たり前になるのか?

ビックリ求人広告

 

今年に入ってトライアル応募を進めるために、いろいろとトライアル先を検索しています。

そこで、ビックリするような求人広告を見つけました。

とある翻訳会社が求める人材と条件

求める人材として、TOEIC900点以上持っている人

この条件は、わからないでもないです。

実際に別の翻訳会社でも、同じような条件をつけているのを見たことがあります。

ただ自分の経験上、TOEIC900点所持者だということと、満足のいく翻訳ができることは全く別物だと思っていますが。

求人情報内のその他アピールポイントとして、「5年以上の経験者 3つ以上の分野が翻訳可能な方」が挙げられていました。

確かにこの条件を満たす人材であれば、どこの翻訳会社に対してもアピールポイントになるでしょうね。

「化学、電気、機械の3分野なら任せてください!」なんて自信を持っていえる翻訳者なら、引っ張りだこじゃないでしょうか。

自分も、そうなれるものならなりたいです。

ここまでの条件については、一応理解できました。

あれ?と思ったことの1つ、それは、時給が記載されていることです。

時給としては、悪くない金額。

働く時間帯などにもよるとは思いますが、イオンの平均バイト代の2倍は軽く超える時給です。

*イオンのバイトと翻訳作業を比較しているのではなく、「実際に求人広告上で提示されていた金額はこれくらい」という目安を示すための一例です。

本当にこの時給通りいただけるのであれば、やりたがる翻訳者はたくさんいるはず。

しかし、これはどこかの会社に勤務するのではなく、在宅の仕事なんですよね。

「いつでも、都合の良いときに翻訳いただければと思いますが、納期に間に合うようにお願いします」と書かれていました。

そうなると、経験もバックグラウンドも違う翻訳者が、在宅で好きな時間に自分のペースで仕事をするのに、どうやって時給を決めることができるのか、という問題が出てくるような気がするのですが。

まぁ、在宅でありながら時給換算という条件の出し方は、この会社だけではなさそうです。

翻訳者なら誰もが知っているであろう某会社の求人でも、「時給●円 または当社の規定のワード単価」と記載されているのを見たことがあるので、このような書き方の求人広告でもおかしくないのかもしれません。

この条件には本当にびっくりさせられた

一番驚いたのが、下記のアピールポイント。

翻訳料金が安くても構わない方

!!!!!

求人広告にこれを堂々と書けてしまうことが、ある意味すごい。

翻訳料金が安い分、それだけ訳文も粗くていいだとか、提出した訳文に責任持たなくてもいい、というなら納得できますが、もちろん違いますよね。

お仕事をいただく以上、責任持って仕事をするのが義務だと、プロの翻訳者のみなさんは思っているはずです。

ですので、求人募集で上記のように書かれてしまうと、翻訳業で頑張って生計を立てていこうと思っている身として、何だかさみしくなりますね。

会社のサイト上で見つけた情報によると、和訳、英訳ともに、1ワード/5円~の翻訳サービス料金なので、翻訳者のワード単価はいくらなのか…。

5年以上の翻訳経験があって、3分野以上をこなせる人材が、「自分は翻訳料金が安くても構わない」と言って、喜んでこの条件をのむのかどうか、ちょっと疑問です。

別にこの条件を出している会社が悪いとは思いません(かなり驚きはしましたが)。

この条件で納得するのであれば、応募すればいいことですし、これでは嫌だというのであれば、応募しなければいいだけのことなので。

ただ、10年以上前の翻訳業界に比べると今の方が過酷になっているように、今後5年後、10年後と時が経つにつれ、この業界ではさらに過酷な価格競争になると予想されます。

ということは、近い将来、1ワード/1~3円が当たり前の世界になるのかもしれません。

上記の条件が「当たり前」になるかもしれない、ということです。

考えただけでも恐ろしい。

現状維持せず、絶えず成長し続けることが大事

いつも講座で教えられているように、現状維持は退化なんですよね。

成長し続けなければ、自分の輝く未来は一生やってこないと思っています。

ブログタイトルも「未来に向かって」です。

フィードバック・修正のために、ちょっと立ち止まって過去を振り返ることはしますが、自分の未来、家族の未来のためにも、どんどんパワーアップさせていくつもりです。

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